2009/05
31

思いやりに満ちた社会へ②

Posted on 2009年5月31日 by omi

「この国は、なんでこんなに冷たい世の中になってしまったのだろう」

今朝の某局の報道番組でのコメンテーターの一言だ。

日本の教育についてふれた部分。

欧米では、教育は、国がするものという意識が強いそうだ。 子育てに係る費用、児童手当の額も日本の2〜3倍程度という。

この国はどうだろうか? 教育は親がするもの。 子育ては、親の自己責任。 「みんなで子どもを育てる」という考えはあるだろうか?

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そして一方でこの国は、莫大な借金を次の世代を担う 子どもたちに残そうとしている。

自分を育ててくれた親個人の借金ならともかく、 そのことへの意識を持たなかった「みんな」が作った借金の 負担を背負わすことになる。

果たして、次代を担う子どもは未来に夢や希望が 持てているのだろうか?

このままのこの国の価値観で本当に良いのだろうか?

いま、我々大人にできることって、 なんだろう?

しなければならないことって、なんだろう?

2009/05
31

思いやりに満ちた社会へ①

Posted on by omi

地元浦幌小学校のPTA会長2年目に突入。。。地域にいないことも多いので、不安いっぱいだけど、信頼できるまわりの仲間の支えが本当に心強い。

困った時は助け合う。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜

当たり前のことが、なかなかできない世の中。

3年前に漁師の仕事中に転覆事故に巻き込まれた時に先輩漁師や仲間の漁師は自らの仕事を中断し、最優先で助けにきてくれた。

おおげさな言い方かもしれないが、そのことが、当時の私に大きな衝撃を与えた。

いまの世の中、困っても誰も助けてくれないと思っていた。自分の力で生きていきたい!自分の可能性を引き出したい!そんな思いも私が北海道に移り住んだ理由だ。親もいない、誰も知らない世界で自分の力を試してみたい!もう、20年も前のことだ。

そして漁師になり、加工場を手作りし、ゼロから始めたネット産直販売がちょうどピークの時期だった。楽天市場でも売り上げは年々倍増。テレビなどのメディにも数多く取り上げられた。

ゼロから、誰にも頼らず、自分の力で頑張って、成功を手に入れたと思い始めた時の事故。

自分や自分の家族の幸せしか考えていなかった私に、自分のことしか考えていなかった私のことも仲間漁師は 助けてくれた。

人として大切な一番大事なことをそこで教えられた気がした。

漁師の仕事は、ほんとうに命がけ。漁師たちの暮らしは、いつも自然相手だ。思い通りにならないことが多いし、せっかく立てた計画も計画倒れになることも多くある。

だから、みんなで協力することの意味を体で理解している。

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自然の前では、自分はちっぽけな存在だと認識している。

自分ひとりではなく、みんなで支え合っていくことが自然の中で生きていく上での一番大事なことだと。

いままでの自分もそうだが、都会にいたら、それが良く分からない。

尊敬する養老孟司氏曰く、それが都会であり、人間が人知の及ぶ範囲として作り上げたのが都会であり、計画通りに行くことが当たり前でそのことを追求して行く中で更なる進化をしているのが都会である。

その中にいれば、思い通りにいかないのは努力が足りないと判断され、

支え合っていく価値が見失われ、個人の力が求められ、自己責任の元どんどんと競争が激化していく社会である都会。

その都会が、その価値観がいま行き詰まってきたのは、確かだ。

求めるべきヒントは、漁師から私が学んだように都会の対局にある「自然との向き合うこと」の中にあるのかも知れない。

思い通りにならない自然がすべての基盤。だから支え合うことが大切で、認め合い、補いあうことが大事。そこを理解した上に、個々が努力をすることを覚えていけば、どうなるだろうか?

確かにいままでの農山漁村では、自然と対峙して行く中で思い通りにならない場面が多いので、努力をすることをあきらめる部分は、都会よりも多くあったのも事実。

そちらに偏るのではなく、都会に偏るのではなく、支え合いの気持ちを心の中心に持った上で、お互いに競い合い努力をしあい、高めあっていくことが、これからの社会に求められるような気がする。

都会には都会の役割があり、農山漁村にはその役割がある。

互いの役割を求め合い、支え合い、補いあうこと。

そんな都市と農山漁村の信頼関係を未来に築いていきたい!

2009/05
30

新しい仕組み。

Posted on 2009年5月30日 by omi

e697a5e7b58ce5a495e5888aefbc91e99da2e8a898e4ba8b20090527 お世話になっている京都の野村さんから、ある方を紹介していただいた。
ショッピング時に提供されるポイントで社会貢献活動。

私が理事長を務める「NPO日本のうらほろ」 もそうだが、社会貢献などを行うNPO法人などは、どうしても財政難。。。じゃあ、事業費を捻出するために、収益事業をしようとするとコンセプトがずれてしまうなどの問題も生じる。 そんな中、あたらな仕組みがこの斉川さんが考案したシステムだ。
新聞記事中にも書かれているが、斉川社長は、JALのマイレージなどの開発にも携わった方。大企業が儲かるのではなく、社会貢献への新しい仕組みは、あの「エイベックス」社員証という形で導入した。

「おやじの背中を超える会」の活動など、生産者が「気づき」を得るための活動は直接、収益事業には結びつきずらい。こんな仕組みとリンクできたら、どんなに心強いか!

生産者と消費者が交流することが、「食の安全」をはじめ、都市と農山漁村が信頼関係を構築するための最初のステップ。ぜひ、このシステムを導入していきたい!

先日、斉川さんは、わざわざ十勝を訪れてくれた。

斉川社長とおやせなメンバー

斉川社長とおやせなメンバー

ちなみに、お隣の釧路市は、第三セクターの施設利用者サービスとしてこの仕組みの導入を検討されているそうだ。

2009/05
29

漁師になりたい!in名古屋

Posted on 2009年5月29日 by omi

23日に以前このブログでも紹介したイベントに参加してきた。

水産庁が主催する漁師への新規就業を支援するフェアの名古屋開催だ。

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来場者は80名を超え、大手自動車会社の不況に苦しむ名古屋の実情が良く理解できた。50歳を超え、就職先がない中で仕事として漁師を求めてきた人。また都会ではなく、自然の中での暮らしに漠然と憧れをもった昔の私のような若者も多く参加していた。

そんな中で中学2年生のKくんがいた。 「高校には行かないで、漁師になりたい!」 そんな夢を抱く彼に普通であれば、 「とりあえず高校に行きなさい!」とかいうのところだが、 私は、彼を応援したい!と思った。

Kくんと水産庁の岡田さん

Kくんと水産庁の岡田さん

がんばれKくん! でも漁師は命がけ!厳しいし、大変だよ。 でもね、生きている実感はたぶん何にも代え難い幸福感。 あこがれだけでは、勤まらないかもしれないが、 それを分かった上で、それでも漁師になりたかったら、 私は、全力で応援するよ!

先輩の大井さんと。

先輩の大井さんと。

写真は、漁師’sの先輩の大井さん。彼女は海女さんに転職。 福井の三国で今も海に潜って仕事をしている。期間中、いろんな話を聞かせてもらったが、ひとつ、大きな印象を受けたことがあった。 それは、ロシア船籍のナホトカ号から大量の暖房用の重油が流れ出し、海岸に打ち寄せたあの事故の時の話だ。 明らかに、あの事故で沿岸の漁師や海女さんは致命的な打撃を受けた。 必死で原油の回収作業をみんな協力しておこなった。そんな作業時のこと。 ひとりの年配の海女さんの言った言葉だ。 「ロシアは寒い国だろう。みんなはこの燃料をきっと待ちわびていただろうに、こんなことになってしまって、さぞ、寒かろうに。。。。」 また、ひとつ大事なことを漁師から学んだきがした。

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写真は、長澤まさみさん主演の「群青」という映画 と本事業のコラボポスター。

沖縄が舞台の映画だそうだ。感動した「涙そうそう」を思い出す。。。

2009/05
28

30年で価値観は変わる。

Posted on 2009年5月28日 by omi

先日、期限付きで霞ヶ関を放浪している?!河合さんとあの「大地を守る会」代表の藤田さんと会食をした。藤田さんと言えば、日本で最初に有機野菜の生産、流通、消費のネットワークづくりをしながら、経済合理化を善とする文化状況に異を唱え、さまざまな運動を展開してきたカリスマ的な人。あの「100万人のキャンドルナイト」の仕掛け人でもある。30年前に有機野菜を唱えた時、理解者はほとんどいなかった中で、現在の世の中の価値観は・・・・。新たな「価値観を作ってきたその手法」は驚きの連続だった。

「全体はなかなか変わらない。2%から変えていく!」確かに今すぐに全体を変えたい!とか、世の中を変えたい!とか、そんなことは難しい。。。無理だという諦めもあった。だから、今から始まる浦幌での「子どもたちから始める取り組み」がある。こちらは近日このサイトでも紹介するが、子どもたちへの教育からの取り組みで30年後に少しでもこの国全体の価値感がより「思いやり」に満ちたものになっていることを心から期待したい!

転覆事故以降、私が発信してきたことがここに来て色んなところでまた色んな方に発信する機会が増えてきた。自然と対峙した暮らしの中で漁師たちが培ってきたこと、人として一番大事なことをいまこそ、30年後の新たな価値観創造を視野に入れ、子どもたちに伝えることをもっと加速していきたい!

藤田さんとともに

藤田さんとともに