2009/09
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最後の漁師の本ししゃも。

Posted on 2009年9月15日 by omi

東京生まれの私が漁師になり、そして始めたネットショップ
「旬の逸品やさん」
数々のTVや雑誌に取り上げらた「漁師の本ししゃも」。

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あの三國シェフも、服部先生も絶賛してくれた自信作ですが、

迷いました。
今年で販売を最後にするべきか、どうか?

今年のはじめにお客さんにメルマガで相談しました。
「私は漁師をやめることになります。」
「旬の逸品やさんを続けるべきかどうか?」
いろんな意見をいただきましたが、
このお店、そしてイチオシ商品「漁師の本ししゃも」は
お客さんが大事にしてくれて、育ててもらったもの。
お客さんに皆さんに意見を伺いたかったんです。

東京生まれの私が北海道に移り住み、まもなく20年。
そして、漁師をはじめ、水産加工をはじめ、ネット産直を
はじめ
、いまに至ります。

この20年間で、いろんなことを学びました。
皆さんや地域の漁師や農家さん、地域の方から。

この20年間で、いろんなことがありました。
転覆事故や自動車事故、怪我なども経験しました。

そして、「旬の逸品やさん」で発信をしてきました。
東京生まれの私が北海道で感じたことを私の言葉で、私の目線で。

私、来年で40歳になります。
私、勝手に人生は60年だと考えています。

最初の20年は、東京で都会人でした。
最初の20年は、消費者でした。

次の20年は、十勝で田舎人でした。
次の20年は、生産者でした。

最後の20年は、その間をつなぎたい!
最後の20年は、消費者と生産者の架け橋になりたい!

そう思っています。

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写真は8/19の霞ヶ関。
十勝若手農業者「十勝おやじの背中を超える会」
と立ち上げた「にっぽん食糧供給プロジェクト」
のオープニングの様子です。

霞ヶ関でやるには、意味がありました。
当日は、農水省から15名。経産省から8名、
多くのメディアや食に興味のある方に参加いただきました。

ずっと考えてきたこと。
それは、「消費者」と「生産者」が交流する大切さ。
そして、それぞれがそれぞれを、またそれぞれのフィールドである
「都市」と「農山漁村」がお互いの役割を認めあい、
どちらが良いとか、悪いとか、どちらが上だとか、下だとか
言い合うのではなく、互いの価値をお互いに認識しあった中で
互いの足りないものを補い合っていく関係を築くことが
これからこの国にもっとも大切なこと。
そこへのビジョンを示すことが私の役割。
そう考えれば、なんで、都会っこの私が対局にある漁師になり
転覆事故でも生かされ、いまここにいるのか、納得がいく。

そんなことを考えながら、新たな一歩を踏み出します。

今まで、支えてくれた方に感謝し、いままでいただいた
「美味しかったよ!」から得た感動を今度は次代を担う
若手生産者に実感してもらうところから、始めます。

食は命の源、命の糧です。それを生産している職業は
尊い職業。もっともっと、国民みんなで大切にして
いくべき仕事です。だから、次代を担う若手生産者は
この国の宝物だと思うんです。

まずは、十勝の若手農業者集団「おやせな」
そして釧路管内漁業青年部「ちりっぷのメンバー」に
想いを伝えるところからです。

だから、私は今年で生産者は完全引退!
だから、今年で最後の「漁師の本ししゃも」。

10年分の感謝と最後に最大級の「美味しかったよ!」を
いただくために、今年は特別な「ししゃも販売」です!!

9/18(金)から販売開始です。
http://www.rakuten.co.jp/shishamo/476605/

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こちらも最大級の「感謝の気持ち」を込めて
今月いっぱい、送料無料です!

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10年間支えてくれた皆さんに、心から感謝!

「ありがとう」